目次
インハウスデザイナーとは
インハウスデザイナーとは、制作会社(デザイン事務所)とは違い
一般企業に所属して働くデザイナーのことを指します。
制作会社のように他の企業から
依頼を受けたデザインを制作するのではなく、
自社で行っている事業・製品・サービス・ブランド関係に関わる
デザイン制作を中心に行っています。
私は、企業に所属して
インハウスデザイナーとして活躍していた時と
制作会社(この場合はデザイン事務所になります。)に
それぞれ所属していました。
同じデザイナーなのになにが違うの?って
意見もありましたので、
今回は制作会社のデザイナーとインハウスデザイナーの違いを
紹介しつつ、インハウスデザイナーのメリットなどについても
紹介したいと思います。
もしこれからデザイナーを目指している方で、
自分が進むのはどっちがいいのだろう、、、、
と考えている方がいましたら
少しでも参考になればと思います。
インハウスデザイナーとは、
所属している企業の自社製品やWEB・広報関係・ブランディングなどを中心に手掛けるデザイナー
SNSなども合わせて対応することも昨今増えている。
インハウスデザイナーと制作会社
インハウスデザイナー
一般的な企業内に所属しているデザイナーです。
自社の事業・製品・サービス・ブランド関係の
デザイン制作を中心に行います。
また、マーケティング・DTP業務・費用など対応する場合があり
デザイン制作以外も幅広く学ぶことができます。
制作会社
デザイン事務所などがこれに当てはまります。
他の企業からデザインの依頼を
受けて制作する会社になります。
一言に制作会社と言っても会社ごとに
特徴や請け負う分野などが違っており
グラフィック専門の制作会社や動画専門・CG専門などがあります。
また色々な依頼に対応できるように
各分野のデザイナーが控えている制作会社も多くあります。
インハウスデザイナーのメリット
ここからはインハウスデザイナーの
メリットを紹介していきたいと思います。
先程書いた内容を見ると、インハウスデザイナーは
所属している企業に沿ったデザインしかできず
色々なことができないのではないか
と思うかもしれませんが、
実際は、そんなことはないので安心してください。
私も最初は、自社製品ばかりで
自由度がそんなにないのではないか、
と不安に思っていましたが、実際に取り組むと、
色々な分野のデザインとたくさんの経験を積むことができました。
下記にまずはメリットを紹介させていただきます。
1.色々なデザインに携わることができる
インハウスデザイナーのメリット一つ目は、
1つの媒体のデザインだけでなく自社製品に関連する
多くの媒体のデザインに関わることができる点です。
紙媒体のみ、WEBのみだけでなく、
ロゴ・パンフレットなどのグラフィックデザインや
色々なグッズ、WEBサービス・サイトと関われる媒体は幅広いです。
企業によっては、SNSマーケティングを対応したり、
CMなどの動画コンテンツや販売のプロモーションにも
携わることができるので、一見、誤解されがちですが
自由度が高く色々なデザインを制作することができます。
なかなか複数の分野のデザイン制作を経験することは
制作会社では少ないかもしれませんし、
時代に合わせたSNS関係の案件、
VRの案件など常に新しい体験ができるので、
その点は大変楽しく取り組むことができたと、
当時、私も感じていました。
2.デザインから製品になるまでの工程を学べる
メリット2つ目は、デザインが製品になるまでの工程を学べることです。
制作会社だと、デザインを制作し提出したら終わりということもありますが、
一般企業の所属しているインハウスデザイナーになると、
実際に製品が出来上がるまでが仕事になります。
完成後はDTPに則って実際に製品化になるまで
調整や実際に工場に視察に行ったりすることができます。
自動車・家電等のプロダクト系のデザインでも、
デザインの制作の時点で、技術班や現場との
打ち合わせなどを行い一緒に進めていきます。
自分が制作したデザインが実際に市場に出るまでの
制作過程に携わることができるので工程を理解できますし、
本来ではなかなか身につかないスキルを手に入れることができます。
またそのスキルを自身のデザインに活かすこともできます。
企画の立ち上げから参加できることも
インハウスデザイナーのメリットになります。
もちろん自分で企画を立ち上げることもできます。
3.幅広いスキルアップができる
インハウスデザイナーとして一般企業に所属することにより
制作会社では経験しないスキルを学ぶことができます。
「2.デザインから製品になるまでの工程を学べる」に記載したこと以外にも
企画運営・マネジメント・マーケティングなど
幅広い業務に携わることができますし
他業種と関わることもできます。
もし将来フリーランスとしての道を考えているならば、
運営に必要な知識を学ぶ
ことと同時に将来につながる
業種を超えた人間関係を培うことができるでしょう。
私もフリーランスとして活動し始めた当初は、
インハウスデザイナーとして働いていた時の人脈
を使用して仕事の依頼と顧客を増やしたりしていました。
0から仕事のつながりを作ることはとても大変なことですが、
インハウスデザイナーとして過ごしていた時期があることで、
ある程度の人脈があるので大変助かりました。
4.収入が安定している
インハウスデザイナーに所属している場合、
所属企業にはメインの生産ラインや
製品があることがほとんどです。
制作会社はライバルが非常に多く
コンペなどの競争率もとても高くなってきています。
デザインの案件がない場合、
収入面でのリスクはつきものになってきます。
インハウスデザイナーでは、デザイン制作は社外だけでなく、
社内で依頼を受けることがほとんどですが、
安定したメイン事業があるため
案件の数で収入が大きく変動することはほとんどありません。
また、評価精度や昇給に関しても
しっかりと取り決めがあることが多く将来的な不安様子は少ないです。
5.拘束時間く福利厚生が整っている
インハウスデザイナーと特徴として、
デザインの案件は社外というよりは、
社内関係の案件が多いため不要な修正や
コミュニケーションでの弊害が少ないです。
また、緊急の案件などでリソースが足りない場合、
繋がりのある制作会社に依頼を出すこともできるので
時間のコントロールが立てやすく
プライベートとの両立もできます。
福利厚生がしっかりとしており、
様々な制度や残業代に関しても整備されている傾向があります。
このように企業内での拘束時間が短いので
自身の勉強時間や副業に時間を割くことができます。
私もインハウスデザイナーの時は、
終業後などに時間をしっかり撮ることができたので、
将来に向けて勉強をしたりスキルアップを行うことができました。
将来的に独立やフリーランスを考えている方には、
自分の時間を得ることができるもメリットになります。
まとめ
インハウスデザイナーのメリットを今回は紹介させていただきました。
制作会社がピックアップされがちですが、
インハウスデザイナーにもメリットは多くあります。
やはり安定した環境下で、
多くの経験を積むことができるというのはとても魅力的だと思います。
将来的に独立やフリーランスを考えている方は、
必要な資金・時間・経験・顧客の観点からも
一度、インハウスデザイナーを考えてみるのも
一つの選択肢かと思います。
読んでいただきありがとうございます。
また次回もよろしくお願いします。