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話題の「生成AI」がデザイナーに与える影響について紹介

こんにちはデザイナーのaki(@aki_0415a)です。

生成AIの進化に伴い、

「デザイナーは不要になるのか?」

という疑問が多くのデザイナーの間で浮上しています。

ちなみに以下の画像は話題の生成AIが作成したWEBサイトのデザインです。

こう見ると昨今の生成AIの進化に驚愕しますね。

これからデザイナーになりたい方・現在デザイナーの方は不安に思うかもしれませんが、

結論から言えば、生成AIの影響でデザイナーは不要になる可能性はとても低いと言えます。

今回は、生成AIに対する有名デザイナーのインタビューや記事、業界の動きを踏まえて今後の生成AIとデザインの関係を紹介していきます。

aki

最近の生成AIの進化は目まぐるしいね。
だけどデザイナーが不要になることはないよ。

生成AIがどのようにデザイン業界に影響を与えているのか、そして今後デザイナーがどのように生成AIと共存し、上手に活かしていくべきなのか詳しく解説していきます。

この記事でわかること
  • 1.生成AIとデザインの関係性
  • 2.生成AIとの付き合い方・メリット
  • 3.生成AIを駆使した今後のデザイナーの活躍と成長の方法

生成AIとデザイン業界の現状

1-1.生成AIの発展とその影響

生成AIは驚異的な速度で進化し、デザイン業界にも大きな影響を与えています。

例えば、AIが自動でロゴを作成したり、広告デザインを生成することが可能になっています。

以下のようにワインのデザインを作成してとお願いしたら複数のパターンが一瞬で作られます。

また動画、音楽など素材でも活用されつつあります。

企業での活用で言うと、「おーいお茶」パッケージに使われたことで最近話題になりましたね。

aki

他にもいろいろな企業で使われているよ。

このように聞くと

生成AIがどんどんデザイナーの仕事を奪っていくように感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。

理由を次から紹介していきますね。

デザイナーが不要にならない理由

主にデザイナーが不要にならない根拠は次の3つになります。

デザイナーが不要にならない理由
  • 1.最終のブラッシュアップはデザイナーが必要
  • 2.デザインは人が介入する場面が多い
  • 3.感情などをAIが理解し再現することは難しい

では次から詳しく解説していきますね。

2-1.最終のブラッシュアップはデザイナーが必要

AIが生成できるのはあくまで学習したパターン化されたデザインであり、創造性や独自性が求められる部分ではまだ人間のデザイナーには及びません。

もともとデザインはおおまかにデザインが決まってもロゴ、レイアウトなど細部の調整が必要になります。

生成AIでは完成度が70%に持っていけても実際に100%の完成形にするには人の手が必要になります。

aki

オリジナリティーやブラッシュアップなどは人の手が絶対的に必要だね。

2-2.デザインは人が介入する場面が多い

デザイナーはデザインを作成するのみではなく、

・社内やプロジェジクトチームの人

・クライアント

・他の工程でお世話になる人(印刷会社・コーディングを行う人)

と多くの人と関わる必要があります。

クライアントの意見をデザインに組み込んだり、相手が実際に思っていることをうまく引き出し組み込んでいくなど、実際にはデザイン以外に「人×人」の部分が多くあります。

ほかにも社内の営業の方やデザイン完成後にお世話になる印刷会社やコーディングを行う人など、その関わりは多岐に渡ります。

また、クライアントとの打ち合わせでは、相手もデザインについてうまく言語化できない部分もあります。

その辺りをうまく汲み取りデザインに反映させるのもデザイナーの腕の見せ所になりますね。

良いデザインとはクライアントが満足し、クライアントの利益につながるデザインです。

その為には、実際にクライアントが望んでいるデザインを聞き取り、相手自身も気づいていないニーズを掘り起こす必要があります。

ここがAIでは難しい理由の一つと言えますね。

aki

デザインは意外と人と人がたくさん関わるね

2-3.感情などをAIが理解し再現することは難しい

昔から言われていることですが、感情を理解しているというよりは、数あるパターンの中から選んで状況に合うベストな回答していることになります。

デザインには、ユーザーの感情や文化的背景を理解し、それを表現する能力が求められます。

これは、人間のデザイナーならではの強みですね。

生成AIが提供するのはツールであり、デザイナーの創造力と人間性はこれからも必要不可欠な要素として残り続けるでしょう。

大量のデザインのパターンを作ることはできますが、そこからよりユーザーに感動を与え、心理的に影響を与えるのは人の手によるところが非常に大きいです。

aki

人だからこそ感動を与えられることもあるね。

今後のデザイナーの役割の変化

ここからは生成AIの進化によるデザイナーの変化・役割を解説していきます。

今後は、

デザイナーが生成AIを活用し、リソースとして使いつつもAIのデザインを評価、監修する

という状況が出てきます。

生成AIの登場により、デザイナーは不要になることはありませんが、役割は確実に変化しています。

しかし、これについては特別なことではなく、時代の変化による影響も大きいです。

パソコンが現れ、手書きのアナログからデジタルへ、動画、WEBなど媒体の変化など、この20年でもデザイナーを取り巻く環境は大きく変化してきました。

ネガティブに考える必要はなくデザインの表現・幅が広がったというメリットがあります。

従来の手作業でのデザイン作成から、生成AIというリソースを使うことで、デザイナーは、よりクリエイティブな作業に集中できるようになり、仕事の効率も向上しています。

生成AIのメリット

生成AIをうまく活用することでデザイナーに多くのメリットがあります。

例えば、初期のアイデア出しや反復作業をAIに任せることで、デザイナーは質の高いデザインを考えたりコンセプトの開発に専念することができます。

ちなみに代表的なものはこちらにになります↓

デザイナーが生成AIを活用するメリット
  • 1.クリエイティブな作業に集中できる
  • 2.ペルソナ設定や市場等の情報収取が簡単にできる
  • 3.文章のサポートを行ってくれる

ちなみに他にも生成AIで効率が上がることをこちらの記事でまとめましたので参考にしてください。

ChatGPTをデザインに活用したら効率が爆上がりしたので紹介生成AIのChatGPTをデザインに活用したら効率が爆上がりしたので、デザインに活用する方法を具体的なプロンプトも踏まえて紹介していきます。...

では、続いては、紹介したメリットをより詳しく紹介していきます。

4-1クリエイティブな作業に集中できる

生成AIは、デザインのアイデア出しのアシスタントをしてくれます。

生成AIでデザインのパターンを大量に生成しレイアウト、画像業素材、表現法などのイメージを瞬時に固めることができます。

作業スピードが向上しデザイナーは人でしかできないクリエイティブな作業時間を確保することができるようになります。

aki

デザインを考えるクリエイティブな時間が増えるのは嬉しいね。

4-2ペルソナの設定や情報収集ができる

デザインを作成する上でWEBサイトや製品をより魅力的に見せる為には、ユーザーへの理解や市場の調査が必要不可欠になります。

今まで多くの時間を調査・情報収集などに割いてきましたが、生成AIを駆使すれば多くの情報を収集し学習しな内容からペルソナ設定やユーザー心理の傾向・情報の解析などを行ってくれます。

デザインでは企画や利用者・購入者などのユーザーへの理解がとても大切になってきますが、その予測割り出しには多くの時間を要します。

生成AIでそのあたりのリソースが確保できるのは嬉しいですね。

4-3文章のサポートを行ってくれる

SNSの投稿文、コピーライティング、資料の作成など、デザイナーは意外と文章を書くことが多いです。

生成AIを使用することで必要な情報をもとに文章を構成してくれます。

「コンセプトをうまくまとめたいけれど、なかなか筆が進まない…」

みたいな時でも生成AIにコンセプトのキーワードをもとに文章作成を依頼したらデザインに詳しくないクライアントにもわかりやすく伝えられるように噛み砕いた文章を作成してくれます。

デザイナーの今後の生き残り戦略

生成AIがデザインに取り入れられる中でデザイナーはどのように行動・成長していくのがベストなのでしょうか?

今後のデザイナーの戦略・成長の仕方としては、

・デザインの品質の向上

・ディレクション・企画の領域に踏み込んでいく

この2つが大切になってきます。

5-1.デザインの品質の向上

「当たり前のことじゃないか」となりますよね…..

しかし、本当にこれが大切で、デザイナーが生成AIと差別化するには確実にデザイン制作の品質のUPが必要となります。

生成AIが出したパターンを自分の中に落とし込んで良いデザインへと昇華させるには、そもそものデザインのスキル・腕が必要になります。

また先ほど述べたように生成AIが出してきたデザインや、そのパターンなどをしっかりと評価し、監修する必要が出てきます。

そのためにも日々デザインについて勉強し表現の幅を広げていきましょう。

5-2.ディレクション・企画の領域に踏み込んでいく必要が出てきます。

生成AIにデザインのパターン出しや市場調査を手伝ってもらうことで、デザインをじっくりと考えたり企画を練ったりする時間が増えてきます。

その分、人にしかできないクリエイティブな領域をより飛躍させる必要があります。

その為に新しい企画を考えデザインを超えてマルチに活かす必要があります。

例を挙げると

・WEBデザインで訪問者数が増える企画などをさらに深く考えて立案していく

・製品が売れるパッケージと売り場の企画を考える

・よりアーティストの魅力が伝わる、バズる動画を作る

このように、今までよりもデザインで魅力を伝えるアイデアが求められるようになってきます。

また生成AIを含めチーム内のディレクションをしっかりと行うことで、より良い企画、デザインが作れるようになるので、個ではなくチームで働くことを意識してディレクションを行う必要が出てきます。

フリーランスだとしても生成AIにデザインなどをサポートしてもらうのでやはりディレクションの能力は必要になります。

まとめ

生成AIの進化により、デザイン業界は大きな変革を迎えています。

しかし、デザイナーの創造力や人間性はこれからも重要な要素であり続けます。

AIを活用しつつ、デザイナーとしてのスキルを磨くことで、より良いデザインを生み出し、業界での地位を確立していくことが可能です。

初心者デザイナーの皆さんも、AIと上手に付き合いながら、自身のスキルを高めていきましょう。

以上akiでした。