こんにちはデザイナーのaki(@aki_0415a)です。
最近生成AIが話題になり色々な企業やサービスで取り入れられるようになりました。
デザインも例外ではなく、多くの制作現場で生成AIの機能が活用されています。
生成AIってたくさんあるけれど、どれがいいのかな?
たくさんあるから迷うよね。
今回は参考になる生成AIを5つ紹介するので参考にしてみてね。
色々な生成AIがありますが、価格、サービス内容、得意分野など様々です。
どんなデザイン・素材作成に活かせるのか各生成AIの特徴を知っておくとデザイン含め多くの仕事で適した生成AIを活用し作業効率をUPさせることができますよ。
- 1.おすすめの生成AI
- 2.各生成AIサービスの特徴
- 3.生成AIをデザイン含め仕事に活用する方法
- 4.すぐに活用できる具体的な方法
この機会にデザイン制作にもAIを取り入れてデザインのクオリティやスピードをアップしてみましょう!
今回の記事では、デザイナーや生成AIに興味のある方々向けに以下の5つの生成AIについて詳しく紹介したいと思います。
- ChatGPTのDALL-E
- Illustratorのベクター生成機能
- Photoshopの生成塗りつぶし
- Adobe Firefly
- Canvaのマジック生成
それぞれのサービスの価格、著作権の有無、特徴、そして具体的な違いや活用方法について深掘りしていきますので参考にしてみてくださいね。
目次
各生成AIツールの詳細解説デザイナーにおすすめの生成AIを比較
今回紹介する各サービスは、生成AIを利用してデザイン作業を助けることを目的としていますが、使用される技術や対象となるデザイン分野が異なります。
たとえば、DALL-Eは幅広い画像生成に長けており、Illustratorのベクター生成はIllustratorデモ編集可能な正確なパスで構成されたグラフィックデザインを必要とする場合に最適ですよ。
まずは、それぞれの違いを簡単に表で紹介しますね。
サービス名 | 料金 | 特徴 | 著作権の有無 |
---|---|---|---|
ChatGPTのDALL-E | Bingで無料で使用可能 (ChatGPTの場合Plusに加入必須(月額20$)) | テキストから画像を生成する超有名AI。会話形式で幅広い画像の生成が可能。 | ユーザーに著作権あり。 商用利用可能。 |
Illustratorのベクター生成機能 | 3,280 円/月〜(単体プラン) | Illustratorで編集可能なベクター画像を生成するAI | ユーザーに著作権あり。 商用利用可能。 |
Photoshopの生成塗りつぶし | 1,180 円/月〜(フォトプラン) | 画像をもとに一部を自然に画像の追加・修復・塗りつぶすことができる生成AI | ユーザーに著作権あり。 商用利用可能。 |
Adobe Firefly | 無料(有料プランあり) | AIを活用して多様な素材を生成・編集するツール。 画像、テキスト、音声など、幅広いメディア形式に対応している。 | ユーザーに著作権あり。 商用利用可能。 |
Canvaのマジック生成 | 無料(有料プランあり) | 無料で使用できるコスパの高い自動生成を行うAI。 品質は向上中。 | ユーザーに著作権あり。 商用利用可能。 |
このように生成AIといってもサービスごとに特徴があります。
ChatGPTのDALL-E
おすすめ度 | |
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クオリティ | |
バリエーション | |
生成スピード |
基本情報
使用料金 |
Bingで無料で使用可能(DALL-Eを使用する為には有料版のChatGPT-4が必要な為、月額20ドル。) |
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著作権 | 生成された画像の著作権はユーザーに帰属。商用利用は基本的に可能ですが、詳細に関してはプラットフォームのガイドラインに従う必要があります。 |
特徴 | 幅広いテイストの画像の生成が可能。会話形式で生成を依頼する。 |
生成できる素材について
DALL-Eは、超有名生成AIのChatGPTで使用できる画像生成AIで、ユーザーが入力したテキストに基づいて画像を生成することができます。
汎用性が高く実写の画像の生成からアニメ風のイラストなど幅広いテイストのイラストが作れますよ。
また会話形式で感覚的に画像の生成を依頼できる為、初心者でも簡単に思い通りのイラストを生成してもらうことができます。
例えば、ユーザーが「転職サイトのバナーのアイデア」といった依頼をすると、以下のようなテイストで作成してくれます。
プラグインを使えば、他アニメテイストなイラストもこの通り。
もし自分が思っていた画像と違うものが生成されても、会話形式で「ここを○○○な感じで直して」と伝えると直してくれるので、少しずつ近づけていくことができます。
長所と短所
長所 |
DALL-Eは非常に幅広い種類の画像・イラストを生成できるため、汎用性が高いです。 また、会話形式で作成できる為、要望と違うイラストが生成されてもAIと会話しながら細部を調整して理想の画像に近づけることができます。 |
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短所 |
最近はアップデートによりクオリティーが上がってきましたが、一部の生成される画像においては、まだまだ違和感があるイラストが生成されることがあります。 また、高度な機能な為、DALL-E自体は無料ですが、使用する為には、ChatGPTの有料版であるChatGPT-4に登録する必要がある為、月額で20ドルかかります。(Bing経由で使用すれば無料で使用できます。) |
こんなときに使える
デザインのアイデア出し、参考資料の挿絵、顧客とのイメージのすり合わせの参考に使えます。
他にもブログ記事やSNSのキャンペーン、広告など、にも使用可能です。
また、アート作品のコンセプトやプロトタイプを生成する際にも役立ちます。
ちなみに、昨今はDALL-Eを使用して漫画を書いているクリエイターもいますよ。
ちなみにChatGPTをもっとデザインに活用する方法を下記で紹介していますので、参考にして見てください^^
Illustratorのベクター生成機能
おすすめ度 | |
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クオリティ | |
バリエーション | |
生成スピード |
基本情報
使用料金 | Adobe Creative Cloudのサブスクリプションプランの一部として提供されます。 (単体プラン:¥3,280 円/月 コンプリートプラン:年間一括払い¥7,780/月) |
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著作権 | 生成されたデザインの著作権はユーザーに帰属。商用利用も可能 |
特徴 | 高精度なベクター画像を作成しプロフェッショナルなデザイン作業を迅速化。 |
生成できる素材について
Adobe Illustratorのベクター生成機能は、2023年のIllustratorのアップデートから搭載された機能です。
指示テキストから精密なベクター画像を自動生成することが可能です。
最大の特徴は、ベクター画像で作成される為、パスデータで構成されていることです。
Illustratorで部分的に簡単に調整することができるので後々の調整がIllustratorで簡単にできますよ。
特にロゴデザイン、アイコングラフィックス、その他のグラフィックデザイン全般に適していますね。
ディティールもイラスト風からリアルテイストまで簡単に調整が可能です。
長所と短所
長所 |
高精度なベクター画像を生成する能力があり、グラフィックデザインには非常に有効です。 生成スピードも速く、効率的な作業が可能です。 |
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短所 |
イラストであるベクター画像に特化しているため、写真のようなリアルな画像生成には向いていません。また、Adobeのサブスクリプションが必要なため、継続的な費用が発生します。 |
こんなときに使える
パスデータで構成された素材なので、IllustratorなどAdobeソフトの素材としてとても使いやすいです。
ロゴデザイン、アイコン作成、グラフィックデザインの素材全般に使用できます。
仮で素材を配置するときやカラーバリエーションを作るときにも役立つので制作スピードと効率が大幅に向上しますよ。
Photoshopの生成塗りつぶし
おすすめ度 | |
---|---|
クオリティ | |
バリエーション | |
生成スピード |
基本情報
使用料金 | Adobe Creative Cloudのサブスクリプションプランの一部として提供されます。 (フォトプラン:¥1,180 円/月 コンプリートプラン:年間一括払い¥7,780/月) |
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著作権 | 生成されたデザインの著作権はユーザーに帰属。商用利用も可能 |
特徴 | ベースとなる画像をAIが編集する形式で生成します。(空に鳥を追加など) |
生成できる素材について
Adobe Photoshopの生成塗りつぶしは、ベースとなる元画像を使用してAIが画像の不要な部分を自然に修復したり画像を追加したりすることができるツールです。
具体的には、以下のように画像を編集することができます。
単体で画像を生成するというよりは、湖の写真に船を追加したり、不要な雲を消したりと元画像を発展させていくイメージの生成AIですね。
特に写真編集で有用で、削除したいオブジェクトがある場合や背景を調整したい場合にとても便利です。
使い方はとっても簡単です。
以下のように画面を選択して生成して欲しい内容を入力します。
今回は「紅葉」入力します。
あっという間に背景に紅葉している森が生成されました。
長所と短所
長所 | 画像の修正・改良において非常に精度が高く、不自然な編集痕を残さずに自然な仕上がりを実現します。 |
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短所 |
一部の複雑な画像や繊細なディテールにおいては、結果が不自然になることがあります。また、全体的な操作スピードはやや遅いです。 また、1から作成するというよりは今ある画像を発展させる能力に特化しています。 |
こんなときに使える
バナー、WEBサイト、グラフィックデザインなどなど写真素材の編集が必要な場面全般で活用できます。
特に不要なオブジェクトの削除や背景の調整が必要な場合に便利です。
画像から不要な部分を自然に除去し、必要な写真素材を簡単に作成することができます。
Adobe Firefly
おすすめ度 | |
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クオリティ | |
バリエーション | |
生成スピード |
基本情報
使用料金 | 月25回まで無料(25回以上の以上の作成は有料版の契約が必要 |
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著作権 | 生成されたデザインの著作権はユーザーに帰属。商用利用も可能) |
特徴 | 幅広いの画像、テキスト、音声などに対応しています。 |
生成できる素材について
画像生成においては非常に精度が高く質の高い画像が生成できます。
広告、グラフィックデザイン、ソーシャルメディアのコンテンツの作成にとても向いています。
下記のような素材が簡単に作れます。
※今回は、「幻想的、魔法の世界、森の入り口」で生成AIに依頼しました。
長所と短所
長所 |
Adobe Fireflyは、イラストから写真、テキスト、音声と幅に広い対応が可能な生成AIです。 とくにイラスト・写真の品質が高く、違和感のない画像を作成してくれます。 「画像を生成」「参照画像」「類似を生成」「背景を生成」「ディテールを向上」と幅広い対応が可能です。 |
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短所 |
品質は高いですが、無料版は月に25回しかし使用することができません。 Adobe Creative CloudでAdobeソフトを単体で契約している場合は250回、completePlanに入っている場合は1,000回作成することができます。 |
こんなときに使える
マーケティング資料、プロモーションビデオ、アート関係、ウェブデザインなど、生成できるジャンルが広いため幅広い用途で活用できます。
アイデア出しや素材の配置の仮置きなどにも活用できます。
Canvaのマジック生成
おすすめ度 | |
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クオリティ | |
バリエーション | |
生成スピード |
基本情報
使用料金 | 基本機能は無料。追加機能やリソースは有料のプロプランで利用可能です。 |
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著作権 | 生成されたデザインの著作権はユーザーに帰属。 |
特徴 |
デザインの自動生成機能を通じて画像・イラストを作成することができます。 特にSNSの投稿、アイコンの作成、広告素材の作成などに適しています。 |
生成できる素材について
Canvaのマジック生成は、初心者でも複雑な設定は不要で、テーマや色合い・スタイルを指定するだけで、CanvaのAIが数秒で複数のデザインを生成してくれます。
下記のような感じで可愛いイラストやロゴを作成することができます。
イラストも色々なテイストが準備されているので、感覚的に選択できます。
他にもたくさんのテイストがありますよ。
長所と短所
長所 |
初心者でも簡単に使用でき、迅速に多様なデザイン案を提供します。 無料で使用できる基本機能も充実しており、低コストでデザインが可能です。 |
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短所 |
高度なカスタマイズや特定の専門的なデザイン要求には対応しにくいです。 また、精度に関してはプロレベルのツールと比較すると劣る場合があります。 |
こんなときに使える
Canvaは初心者や非デザイナーでも簡単に利用できるツールであり、特に時間がない場合やデザインスキルが限られている場合に適しています。
イベントの招待状、SNSの投稿、マーケティング資料など、グラフィックを中心としたデザインを迅速に作成できます。
どの生成AIがおすすめ?
あえて言うなら、それぞれ特徴と得意分野があるので、どれか1つに絞らずに各生成AIの長所を生かして自分の生成AIに活かすのがデザイン制作では、おすすめになります。
今回紹介した、ChatGPTのDALL-E、Illustratorのベクター生成機能、Photoshopの生成塗りつぶし、Adobe Firefly、そしてCanvaのマジック生成は、それぞれ特有の機能を持ち、デザイン作業をさまざまな方法でサポートしてくれます。
もちろん、じっくり1つのツールを極めるのも良いのですが、色々なツールを組み合わせるのがおすすめですね。
組み合わせることで基礎的なデザインスキルの向上や作業効率を上げることができます。
例えば、Canvaのマジック生成を使用して初期のデザイン案を素早く作成し、IllustratorやPhotoshopを使用してさらに詳細な編集を加えるなど組み合わせ次第でどんどん新しいことができるようになります。
このように異なるツールを組み合わせることで、デザインの幅が広がり、より専門的なスキルも身につけやすくなりますので並行して複数の生成AIを使用してみましょう。
まとめ
生成AIツールは、初心者デザイナーにとって非常に有効なリソースと呼ばれるまでに急成長してきました。
これらの生成AIを適切に活用することで、デザインの質を向上させるだけでなく、作業時間も効率化することが可能です。
生成AIは人の仕事を取るのではなく、サポートして本来人間でしかおこなえないクリエイティブな時間を確保する手助けをしてくれるものです。
各ツールの特徴を理解し、自身のニーズに合った方法で活用することが重要です。
デザインの世界において、これらのツールを活用することで、限界を超えた創造が可能になるかもしれませんよ。
以上akiでした。
また次回もよろしくお願いします.