こんにちは!
現役デザイナーのaki(@aki_0415a)です。
今回のテーマですが、皆さんは、
「制作したデザインがなんか…ダサい。」
「デザインがうまくいかない」
こんな悩みありませんか?
よく勘違いされますがデザインに大切なのは、センスではなく理論とルールになります。
しかし、現在デザイナーとして14年働いていますが、そこで分かったのは、デザインの世界では「センスは後からついてくるもの」ということです。
大切なのはデザインを「正しい方法で学び・練習すること」「多くのデザインをインプットすること」「振り返るする」ということです。
今回は、デザインが上達しなくて困っている方や、これからスキルを伸ばしたいと思っている方に向けて、即効性のある方法を5つ解説します。
WEBデザイナー・グラフィックデザイナーなど全てのデザイナーに当てはまることなのでぜひ参考にしてみてくださいね〜〜!
・制作したデザインがダサくなる原因
・効率的なデザインの上達方法
・デザインのスキルアップのポイント
デザインの上達は、一歩一歩積み上げるものなので、さっそく今日から始めてみましょう!
この記事は、現役デザイナーのaki(@aki_0415a)が書いています。
デザイナー歴13年でWEBとグラフィックを中心に手掛けています!
目次
1.基礎をしっかり学ぶ

デザインの基礎を学ぶことは、スポーツでいう「準備運動」のようなもの。
どんなスポーツでも基礎の運動神経が必要なように全てのデザインに活かせる基礎を身につけましょう。
しっかりと基礎を固めていないと、どんなに実践を積んでも中途半端な状態になってしまいます。
デザインがダサい原因
デザインがなんかダサい…の原因はデザインの基礎・原則を抑えていない場合が多いです。
一見、デザインは感覚・センスでではなく、多くの理論と原則をもとに作られています。
例えば、辛い商品のパッケージデザインには赤色を使用、和風のパッケージには明朝体を使うなど、配色・レイアウト・フォントをはじめとした多くの構成要素があります。
デザインの原則を抑えていないので言語化ができず、なんとなく原因はわからないけれど、ダサいデザインになってしまいます。
上達するには基礎をしっかりと学び、自分のデザインに落とし込めるようにしましょう。
特に学んだ方が良い要素
特に学んでおくのが必須なものは以下の4つになります。
・デザインの4原則:近接・整列・強弱・反復
・配色:色の組み合わせでデザインの印象が大きく変わります。
・レイアウト:情報を見やすく整理するスキルが必須です。
・フォント:文字のデザインが全体の印象を大きく左右します。
デザイン上達の第一歩は、基礎を固めることです。
たとえば、配色のルールやレイアウトの構成方法、デザインにおける法則などを理解することで、どんな作品にも応用できる力が身につきます。
また、フォント選びもとても重要です。文字の形や雰囲気がデザイン全体の印象を左右します。
デザインお勉強におすすめの書籍
基礎を活用するには、専門家から学ぶ以外にも本を読むのがおすすめです。
とくに次から紹介する本は、多くのデザイン関連の本の中でも初心者がレベルアップするのに最適な知識が詰まっている良本になるので参考にしてみてください。
『なるほどデザイン』
書籍名 | なるほどデザイン |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
価格 | ¥2,200(税込) |
ページ数 | 224ページ |
デザインの基礎を視覚的に学べる入門書。初心者でも直感的に理解できる工夫が満載。
デザインの「なぜ?」が直感的にわかる、まさに目からウロコの1冊。難しい理論は抜きにして、見て感じて理解できるので初心者にもぴったりです。
実例が豊富で、「なるほど!」と思えるポイントがたくさん。デザインの楽しさを再発見できる本です。
『ほんとにフォント』
書籍名 | ほんとに、フォント |
出版社 | エムディエヌコーポレーション |
価格 | ¥1,760(税込) |
ページ数 | 160ページ |
フォント選びの基本から実践的な使い方まで、豊富な事例で解説してくれます。
デザイン初心者に最適な一冊になります。
デザインごとに必要なフォントを例題をもとに解説してくれるので、デザインにおけるフォントの選別ができるようになります。
『けっきょく、よはく』
書籍名 | けっきょく、よはく。 |
出版社 | ワークスコーポレーション |
価格 | ¥1,980(税込) |
ページ数 | 160ページ |
デザインにおける「余白」の重要性を解説。レイアウトのコツを具体的な例で学べる。
「なんだかデザインがごちゃごちゃする…」そんな悩みを解決してくれるのがこの本。
シンプルだけど洗練されたデザインを作るコツは“余白”にあり!初心者でもわかりやすい実例が満載で、「余白」の使い方ひとつでデザインが見違えること間違いなしです。
『[デザイン技法図鑑]ひと目でわかる配色デザインの基本。』
書籍名 | [デザイン技法図鑑]ひと目でわかる配色デザインの基本。 |
出版社 | ソシム |
価格 | ¥2,420(税込) |
ページ数 | 192ページ |
配色の基礎から応用までをわかりやすく図解しており実践的な配色例が豊富で使いやすいです。
配色に自信がない方にぴったりな1冊。色選びのルールやコツを豊富な図解と実例でわかりやすく紹介しています。
見て学べるから、初心者でもすぐに使えるテクニックが身につきます。これ1冊で「色選び」の苦手意識がなくなるはずです。
『3色だけでセンスのいい色』
書籍名 | 3色だけでセンスのいい色 |
出版社 | SBクリエイティブ |
価格 | ¥1,650(税込) |
ページ数 | 160ページ |
3色だけで魅力的なデザインを作るコツを紹介しており初心者でも実践しやすい配色指南書になります。
「色合わせって難しい…」と感じている方におすすめ!たった3色だけでおしゃれでまとまりのある配色が作れるテクニックを教えてくれます。色選びに迷わずサクッとデザインを仕上げたい人にぴったりの実践的な1冊です。
これらの知識を身につけると、「何となく良い」ではなく、理論的に優れたデザインができるようになります。
とにかくインプット

デザインが上達しない原因の一つに「インプット不足」があります。
いいデザインをたくさん見て「こういうものが良いデザインなんだ」と理解することが必要です。
デザインをおくインプットすることで現在のトレンドや本当に良いデザインを知ることができます。
良いデザイン、悪いデザインを見極める力は非常に重要です。
多様なデザインを見る習慣をつける
デザインスキルを上達させるためには、まず良いデザインに触れることが大切です。
一番おすすめの方法は「多様なデザインを見る習慣」を日常生活に取り入れることです。
日常生活に取り入れ習慣化すればデザインを難なく学ぶことができます。
世の中のものはほとんどプロのデザイナーが作ったもので、街に出れば学ぶ教材が溢れています。
例えば、通勤中に広告ポスターを見る、雑誌やパンフレットをチェックする、WEBサイトを巡るなど、デザインを自然に学び自分の中に引き出しを増やすことができます。
日常生活の色々な場面で身近なデザインに目を向けることを意識してみてください。
他にも具体的な方法として、次のようなアプローチがおすすめです。
・SNS(Pinterest、Instagram)でデザインを集め学ぶ。
・美術館・アートギャラリーや展示会を訪れる
・デザイン関連の書籍を読む(有名なデザイナーが書いたデザイン論もおすすめ)
デザインの勉強を習慣化し優れたデザインの共通点を理解することで、自然と「良いデザインとは何か」を見極める感覚が身についていきます。
良いデザインのポイントを見極める

デザインを見る際には、ただ眺めるだけでなく、見るポイントを意識するとインプットがより効果的になります。
見るポイントは次の5つに注目してデザインを観察すると効果的です。
色のバランス
なぜ、この配色なのか、選び方を意識する。
レイアウトの工夫
どのように情報が整理、配置されているか意識する。
フォントの選び方
使用している文字がデザインにどんな印象を与えているか意識する。
余白の使い方
どこに余白を入れ、バランスをとっているか意識する。
全体の統一感
全体のデザインが調和しているかどうか意識する。
なぜ、この配色なのか、このフォントを使っているのか、デザインの意図を自分なりに考えてみましょう。
慣れてきた「この配色」、「この構成にしてみたら」どうか、自分の中で自問自答してみましょう。
これらを意識して日々デザインを観察することで、自分の中に「良いデザインの引き出しと表現方法」が増えていきます。
ジャンルを広げて新しい視点を得る
ここまでインプットの大切さについて紹介してきましたが、デザインを見るときは「自分の制作ジャンル以外」にも目を向けてみましょう。
例えば
・WEBデザイナーであればグラフィックデザインを観察することで、新たなアイデアや表現方法を吸収できます。
・普段はWEBデザインをしている人でも、雑誌やパッケージデザイン、ポスターなどを見ると、新しいインスピレーションが得られる。
と他のジャンルからも学べることがたくさんあります。
アート作品を見るのも感性が磨かれるのでおすすめですよ。
異なるジャンルのデザインを取り入れることで、自分のデザインに多彩な要素を加えられるようになり他のデザイナーとの差別化も図れるでしょう。
デザインをトレースして自分のものにする

ここからは、実戦でソフトを使用したスキルの向上方法を紹介していきます。
構造を分解して学ぶ
良いデザインを見つけたら、まずは「そのままトレース(真似)」してみることをおすすめします。
これは、デザイン会社でもレベルアップに取り入れられているおすすめの方法です。
もしかしたら真似することに抵抗があるかもしれませんが、「学ぶは真似ぶ」とも言われるように、プロのデザインを徹底的に分解し理解することで、技術やセオリーを体感することができます。
またソフトの使い方に不安がある場合も実践的な操作が学べるので短期間で作業スピートがアップします。
ここでもただ真似るだけでなく、配色、レイアウト、フォントなどデザインの要素に注目して、
・どうしてここでこの色が使われているのか
・どうしてこのフォントなのか
とデザインの意図を自分なりに考え咀嚼しましょうう。
自分なりのアレンジを加える

トレースが終わったら自分なりのアイデアや要素を追加してアレンジしてみましょう。
アレンジの一例としてはこのようなものがあります。
・配色や一部のオブジェクトをを変えてみる
・レイアウトを自分で組み直してみる
・フォントを変えてみる
【トレース】→【アレンジ】のサイクルを繰り返すことで、デザインの理解が深まったり、引き出しが増えたりするのでスキルが確実に向上します。
トレースとセットでぜひ試してみてください。
クラウドソーシング・コンペサイトを活用して実践経験を積む

デザインのスキルを確実に伸ばすためには、より実践的な経験がおすすめです。
コンペやクライアントを探す方法
初心者のうちは
「仕事を依頼してくれるクライアントがいない…」
「コンペってなにがあるの…」
と悩む方も多いはず。
そんなときに活用できるのが、クラウドソーシングサービスです。
オンラインのため自宅にいながら仕事を受けられるので、自分で時間を調整しやすいです。
クラウドソーシングには「コンペ形式」の案件が多くあります。
クライアントが提示したテーマに沿ってデザインを作成し、多数の応募作品の中から1つが選ばれる形式です。
おすすめのサービス・サイト
たとえば、以下のようなサイトでコンペに参加できます
・ランサーズ :コンペ形式の案件があるポータルサイト
・ココナラ :デザインの案件と受けることができる
・クラウドワークス:コンペから案件受注まで幅広いサイト
ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスは、比較的初心者でも挑戦しやすい場になります。
また、実際の案件に応募することで、以下の経験を積むことができます。
・締め切りを守るスピード感
・他のデザイナーの作品との比較
・クライアントの要望を理解する力
コンペ形式の案件に参加すると、他のデザイナーの応募作品、受賞作品を見ることができ、自分の足りない部分や改善点を客観的に把握できます。
たとえ採用されなくても、挑戦した過程そのものがスキルアップにつながるので、ぜひ挑戦してみましょう。
適切なフィードバックを受ける

上達のスピードを速めるには、第三者からのフィードバックが欠かせません。
自分だけでデザインを作成し判断していると、どうしても「自分のクセ」や「好みによる偏り」があり客観的に自分のデザインを判断することが難しくなります。
そんなときは第三者の視点でアドバイスを受けましょう。
プロの意見で成長する
「上達したいけど、どこが悪いのかわからない…」という悩みを抱えているときは、プロのデザイナーから意見をもらうことが効果的です。
ここで重要なのが、デザインに携わるプロから意見をもらうということです。
デザインに携わっていない方からの意見は、好みによる判断になり見当違いのアドバイスになる可能性があるためです。
そのため、デザイン業界の上司や先輩、デザイン講師など、基礎、セオリーを理解しているプロからの具体的な改善点や意見は非常に参考になります。
もし周りに相談できる人がいない場合は、次のような方法を試してみてください。
【ココナラ】
ココナラではプロのデザイナーが採点してくれるサービスを販売しています。
多少費用はかかりますが、プロのデザイナーが周りにいない場合に検討してみましょう。
【インスタグラム】
常に返事が返ってくるわけではないですが、プロや目標にしているのデザイナーにDMを送り見てもらいましょう。
【デザインコミュニティに参加してアドバイスをもらう】
デザイナーやクリエイターが集うコミュニティーがオンライン・オフライン関係なく現在は多くあります。
コミュニティに参加しデザインのフィードバックをもらいつつ他のデザイナーとのつながりを作ってみましょう。
ちなみにデザインのオンラインスクールに入学し講師の方に相談する方法もあります。
デザインスクールについてはこちらの記事でも解説しているので参考にしてみてくださいね。

フィードバックを活かすコツ
デザインのフィードバックを聞いただけで終わるのではなく、必ず実際にデザインを修正してみましょう。
実践することで初めて理解が深まります。
また、修正した後、元のデザインと比較してみることで「どこが良くなったのか」「何が変わったのか」を客観的に確認できます。
可能だったら一度きりで終わらせず、修正後も何度かフィードバックを受け続けてみましょう。
修正したデザインが適切な修正をされているか判断してもらえるからです。
デザインは日々の積み重ねが重要なので、少しずつでも成長を感じられるようになります。
まとめ:デザイン上達への道!
デザインスキルを伸ばすには、センスではなく「正しい学び方」と「継続」が重要です。
今回のまとめ
・デザインの基礎(レイアウト、配色、フォントetc..)を学ぶ。
・本を読んだり日常的に色々なデザインをインプットして引き出しを増やす。
・トレースすることでノウハウ・表現方法をマスターする。
・作成したデザインにフィードバックを受ける。
基礎を学び、多くのデザインを見て真似し、実践を重ね、プロからフィードバックを受ける。
このサイクルを繰り返すことで、スキルは確実に向上します。
ぜひ、この記事で紹介した5つの方法を試してみてくださいね。
読んでいただきありがとうございました。
また次回もよろしくお願いします!