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魅力的なポートフォリオの作り方。デザイナー向けに作成時の注意点も紹介

「ポートフォリオってどうやって作ったらいいの?」と作成するとき疑問に思ったことはありませんか。

ポートフォリオと聞くとデザイナーの作品集とのイメージが強いかと思います。

たしかにポートフォリオ はデザイナーの作品を掲載して自己のスキルや作品をアピールする物です。

しかし、ただの作品の羅列になってしまうとせっかくの作品の魅力を正確に伝えることができない恐れがります。

今回は、そんなお悩みをお持ちの方にポートフォリオを作成する手順と必要な項目を各項目ごとに詳しく紹介していきたいと思います。

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今回紹介する手順にそって作成することで魅力的なポートフォリオをを作ることができるよ。

この記事では、ポートフォリオについて、必要性や目的、作成のポイントを紹介していきます。

この記事はこちらの方におすすめ
  • ・自身のある作品を載せるだけではいけないの?
  • ・魅力的なポートフォリオの作り方を知りたい
  • ・ポートフォリオを作成する効率的な手順は?

この記事を読むことでポートフォリオで必要な項目、自己PRが成功するポイントがわかるようになります。

さあ、あなたも自分だけのステキなポートフォリオを作りましょう!

また、ポートフォリオについて知りたい方は下記の記事を参考にしてみてください

ポートフォリオとは?デザイナー向けに解説デザイナー向けにポートフォリオについて詳しく紹介しています。概要から製作時のポイントまで紹介しています。...

ポートフォリオが作品の羅列ではいけないわけ

ポートフォリオは、就職・転職時に自己のスキルや今までさくせいしたデザインやプロジェクトをPRするために使います。

就職以外にもフリーランスや副業でデザインを行う場合でもクライアントに自分のスキルを売り込まないといけないので、学生、現役デザイナー関係なく多くのシュチュエーションで必要になります。

そんなポートフォリオですが、自分の自信のある作品を多くみてもらいたいと思うのがクリエイター心かと思います。

しかし、自分の作品を大量に載せるだけのポートフォリオには注意が必要です。

作品が多すぎると1つ1つの作品の印象が薄れます。

そもそも相手が忙しかったり、多くのポートフォリオを見ないといけない面接官のような立場であるならば、隅から隅まで見てくれることはあまりないです。

作品の数としては15〜20作品程度が妥当な数になります。

また、作品は企業、クライアント側が、採用したい・一緒に仕事をしたいと思えるような作品を選ぶ必要があります。

その中で自分の個性や制作の幅をアピールできるものを戦略的に選ぶ必要があります。

これが、作品を羅列した作品集とポートフォリオの違いになってきます。

ポートフォリオは紙?WEB?

WEB版のポートフォリオは必ずしも全てのデザイナーが必要になるわけではありません。

WEBデザイン・UI/UXデザインの業界ではWEBのポートフォリオを作成しておくのがお勧めです。

メリットとしては、実際にWEBサイトなどの場合、印刷物ではなく実際にWEB上で見た方が魅力も伝わりますし、ギミック(アニメーション)なども実際の動きを見せることができます。

他にもURLを送ることで作品を簡単に見てもらえるのもメリットです。

逆にデメリットですが、サイトの作成に知識が必要になることです。

しかし、最近では簡単なWordPressなどのノーコードツールなどが多くあるため、それらを活用することで短い時間で作成することができます。

サーバーの契約が必要となりますが、現在は格安で契約できるサーバーがいくつもあります。

おすすめのサーバーは下記のConoHaになります。

ConoHaは国内最大級のサーバーであり表示速度の速さ、月額料金の安さ、操作性の高さが売りです。

グラフィックデザイナーなどは、多くの場合、紙でのポートフォリオが一般的です。

WEBデザインも行える場合は自分のスキルのアピールの一環でWEBのポートフォリオを準備している方もいます。

面接などで多くは紙のポートフォリオを持参しアピールするのが一般的です。

デメリットとしては、印刷代などでコストがかかる点です。
自分のお財布事情と相談して紙や印刷会社を選んでみましょう。

持ち込みでプリンターを使用すれば自宅にプリンターがなくても比較的に価格を抑えることができます。

色々と書きましたが、まず紙のポートフォリオを作成し、作成の必要に応じてWEBのポートフォリオを作成するのがお勧めです。

・自分の業種によっては必要のないケースもあるよ。

・作成する場合は紙ポートフォリオ→WEBのポートフォリオの順番で作成しよう。

ポートフォリオ作成方法

ここからはポートフォリオ を作成する手順について触れていきたいと思います。

ポートフォリオの作成では、自分のアピールポイントや作品の選定以外にも業界の情報収集も行うとよりクオリティーの高いポートフォリオを作成することができます。

具体的に何から始めたら良いのか、以下に記載します。

制作手順

STEP1.目的を明確にする

STEP2..業界・企業の情報を集めよう

STEP3.コンセプトを決めよう

STEP4.自分のスキル・作品を洗い出そう

STEP5.構成を考えよう

STEP6.レイアウトを決めよう

STEP7.印刷・製本

これから掲載する手順に沿って作成すれば、自己の作品を見直しながら効率的に仕上げていけます。

STEP1.目的を明確にする

まず、ポートフォリオの目的をはっきりさせましょう。

自己アピールやスキルの宣伝、クリエイティブな作品の展示など、何を伝えたいのかを明確にすることが重要です。

また、ポートフォリオをみてもらう相手やシチュエーションも想定しましょう。

想定されるシチュエーション例

・就職・転職時に面接でプレゼンする。

・展示会で自己PRする。

・フリーランスと活動している時にクライアントにみてもらう

上記はあくまで一例ですが、各状況で掲載する作品に違いが出てくると思います。

目的を明確にすることで、ポートフォリオの内容や構成が明確になります。

STEP2..業界・企業の情報を集めよう

まずはポートフォリオを活用する業界の情報を集めましょう。

たとえば就職の時は、面接を受ける企業のについての情報収集が必要です。

化粧品のパッケージなどをメインに製作している企業に車のデザインなどのプロダクト系のデザインを持っていっても企業側としては判断に困ります。

上記は極端な例ですが、業界の動向や面接考えている企業がどのような事業・デザインを手掛けているのか事前に調べておくことは。面接でのコミュニケーションも含めてとても重要なことです。

また、本・ネットで他デザイナーのポートフォリオなども見て参考にしてみましょう。

STEP3.コンセプトを決めよう

情報が揃ったところで、作成するポートフォリオのコンセプトを決めます。

ターゲットとする企業にどのようなアピールを行うのかを踏まえポートフォリオのコンセプト・方向性を決めます。

コンセプトを決める時は、

・自分がアピールしたい強み・個性

・企業・クライアントが求めているスキル

この2つに注目して決めてみましょう。

また、自分のことを客観的に見るために、周りの方に意見を求めるのもいいですね。

STEP4.自分のスキル・作品を洗い出そう

今まで作成してきた作品・成果物を書き出し、リストを作成します。

撮影が必要な場合は、ポートフォリオに必要な写真を撮影します。
WEBや動画の場合はキャプションを準備しておきます。

また現在の自分がスキル・使用できるソフト、経歴、成果物なども取りまとめておきましょう。

下記は一例ですが、このようにまとめておくと後々見返した時にもわかりやすいです。

・スキル:Illustrator・Photoshopなどのソフト、プログラム、HTMLなど

・経歴:学校、職歴、受賞歴などまとめておきましょう

・作品:今まで手掛けた、プロジェクト、業務の作品をまとめておきます。

・仕事内容:関わった仕事内容、学生の方なら授業の内容も簡単にまとめておきましょう。

STEP5.構成を考えよう

ポートフォリオの構成を考えます。

掲載する制作物とポートフォリオの合計ページ数を決めます。
また、掲載する制作物のをジャンルごとに分類します。

分類方法としては、「グラフィックデザイン」「WEBデザイン」などで分けてみましょう。

他にもプロジェクトごとに分ける方法やテイスト別、手法別などの分け方があります。

また掲載する作品の順番ですが、同ジャンル内で掲載の順番に迷ったらインパクトのある作品や印象に残したい自分の一押しの作品を前の方に掲載するようにしましょう。

STEP6.レイアウトを決めよう

ポートフォリオのフォーマットを作成します。

統一感のあるレイアウトを作成し自分の制作物を配置し説明文、キャプションや必要な情報を入れ込んでいきます。

・プロジェクト名

・制作日

・クライアント

・媒体(WEBなのか印刷物なのかetc…)

・制作内容

また、掲載時にはデザインのラフ・原案などの途中経過を必ず載せるようにしましょう。
制作過程がわかるようことで企業側もデザイナーの発想を知るヒントになります。

また複数人で取り組んだプロジェクトは自分がどんな役割を果たしたのか掲載しましょう。

掲載がないとどの点で活躍したのかわかりづらいので注意が必要です。

STEP7.印刷・製本

レイアウトが決まり制作物を配置し必要な項目など入力など終わったら、最後に出力します。

印刷するときは紙にもこだわりましょう。
下記のようなフォトマット紙を使用すれば、家庭用プリンターでも綺麗な仕上がりになります。

コピー用紙よりも高い印刷用紙にすると印刷物がきれいに仕上がるので制作したデザインの魅力が伝わりやすくなります。

印刷後はクリアファイルに閉じていきます。
クリアファイルは バインダータイプのページ数を調整できる下記のようなタイプがおすすめです。

また製本する場合は、納期に注意しながら印刷業者へ注文しましょう。

まとめ

今回は、ポートフォリオの制作手順を紹介しました。

これらの手順に従ってポートフォリオを作成すると、自分のデザインスキルやアイデアを効果的に伝えることができます。

自身のプロフェッショナリズムと創造性をアピールしましょう!

読んでいただきありがとうございました。